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本の装丁について :: 2018/08/13(Mon)

 備忘録も兼ねて、今まで作った本の装丁についてまとめます。自分用です。
 本の装丁は、表紙、文字、紙の種類など、本を構成するすべてが作品の世界観を形作るものだと私は考えているので、それぞれにこだわりがあったりします。

◆旅の宿トマリギ亭奇譚
 B6判/92P/300円/印刷:ちょ古っ都製本工房
 表紙:アラベールスノーホワイト160kg
 本文:淡クリームキンマリ70K(第一刷は90K)
 遊び紙:若草(中厚口)
 余白:上13㎜下15㎜内10㎜外19㎜
 文字組み:文字数23字、行数22行、行間14pt、フォントサイズ8pt
 ほか:二段組み(間隔2.35㎜ ワードの標準設定のまま)
 フォント:タイトル「ほのかアンティーク丸」本文「MS明朝」

 「ほんのりやさしいファンタジー」ということで、雰囲気にあたたかみや柔らかさがほしかったので、フォントはひらがなが大きめの「MS明朝」、本文用紙はクリーム系になりました。
 表紙は、水彩風タッチなので画用紙のようなアラベールスノーホワイトに。コミティアで出す予定だったので、一目で小説というのがわかるようにシンプルなデザインにしました。それだけだと寂しすぎるので、濃緑の帯を巻きつつ作品紹介を入れました。巻いてみるとこれがかなりしっくりきて、我ながら気に入っています。帯色は遊び紙とも合うようにしています。鳥→森っぽい・話もナチュラル系の雰囲気→テーマカラーは緑、というふうに決めました。紙の色、種類、遊び紙と帯の色まで合わせてトマリギの世界観なんだよ!と言いたいです。とても気に入っている装丁です。
 シンプル枠で囲うだけだと味気なかったので、デザイン枠を上下に。中扉と章扉に使って統一感を出しました。本当はペン画のワンカットなどを入れたかったのですが、ミツカドも初同人誌を前に死にかけていたのでデザイン枠を使ったのでした。中扉のタイトル枠は看板にも見えるように、楕円形です。
 第二版以降は真っ白で寂しかった背にタイトルを入れました。葉っぱのワンポイントがお気に入りです。

◆カンテラを灯す夜
 A6判/80P/200円/印刷:ちょ古っ都製本工房
 表紙:ペルーラスノーホワイト180kg
 本文:上質紙70K
 遊び紙:なし
 余白:上15㎜下13㎜内11㎜外17㎜
 文字組み:文字数33字、行数14行、行間14pt、フォントサイズ9pt
 フォント:タイトル「はれのそら明朝」(一部パソコントラブルで「うつくし明朝体」に)本文「IPAex明朝」

 「水のゆくえ」を作る前に、一回イラストを本文に入れた本を作りたい!ということでミツカドにイラストを描いてもらいました。表紙デザインとロゴもミツカドです。
 どうやら最初から表紙イメージがあったようで、暗い背景に色んな種類のカンテラが白く浮き上がっている……というふうに仕上げてもらいました。章扉のものは、本文を読んだミツカドが「作品と合ったデザインにしたら絶対いい!」ということでデザインしてもらったものです。個人的に章扉と「幽か」のシンプルなカンテラのイラストが好きです。細ペンの線の影が特にお気に入りです。
 復刻版にともない、一部描き直してもらいました。初版は表紙の白が薄く感じたので、復刻版では文字とカンテラの線を少し太く濃くしています。
 暗めの表紙なので、表面や白い部分がきらきらしたら綺麗だろうな、と思いペルーラスノーホワイトに。予想通りの仕上がりになってとても嬉しかったです。本当は遊び紙を入れたかったのですが、候補のむらさきと空があまりカンテラの雰囲気と合わないので、今回は見送り。
 本文用紙は、小説はできたらクリームでやっていきたいのですが、カンテラの夜のイメージには白い方が合うと思い、白に。
 小さい文字が苦手、という方にも大丈夫なように文字は大きめに。雰囲気さまざまなお話が詰まっているので、どのお話にも合いそうなフォントを選びました。余白の組み方など、スタンダードな文庫本を目指しました。
 第一刷は章扉に枠なしなのですが、締まりがほしくて枠を追加。帯も水色から薄いグレーに途中で変えています。
 テーマカラーは紺色。

◆氷の花
 B6正方形判/32P/200円/印刷:自家製本
 表紙:マシュマロCoC160(キンコーズ印刷)
 本文:普通紙(セブンイレブン印刷PDFプリント)
 遊び紙:トレーシングペーパー(白)(100均で購入)
 余白:上下内外15㎜
 文字組み:文字数30字、行数22行、行間13pt、フォントサイズ9pt
 フォント:「こころ明朝体」

 氷の花でやりたかったことが「変形本」「中綴じができるページ数」「冬っぽい」「余白の美を作りたい」「トレーシングペーパー遊び紙にしたい」でした。
 冬の新刊→雪と冬がテーマのお話→紙は全部白、というふうに決まりました。トレーシングペーパーも水色を用意しようかと思いましたが、眩しいくらい全部真っ白にして雪らしさを全面に押し出しました。テーマカラーは白です。
 おとぎ話風の雰囲気なので、フォントもちょっと変わったものを使いました。しゅっと細く、独特なひらがなの形が魅力的な「こころ明朝体」はずっと使いたかったので、この機会に。細長いフォントなので行間をいつもより狭めに。
 冬らしさ、おとぎ話風を表紙でも表現したく、可愛らしい木と雪の結晶を散りばめたデザインに。表紙の紙はキンコーズで、厚めで手触りのいいものを好みで選びました。帯は、短いお話でお手製本ということもあって、巻きにくいかと思い断念。
 尊敬するサークルさんが、余白の多さが雰囲気づくりに繋がっている、素敵な本を作っているのを見かけて自分もやりたい、ということで今回は余白を多めにしました。余白があることで雰囲気と文章が際立つ、そんな余白を目指しました。余白が美しい本は装丁がとても美しいのです。(個人の見解です)

◆水のゆくえ
 A5判/148P/600円/印刷:株式会社ポプルス
 表紙:標準コート紙+和紙PP加工
 本文:白上質70K
 遊び紙:なし
 余白:上15㎜下13㎜内12㎜外22㎜
 文字組み:文字数23字、行数22行、行間14pt、フォントサイズ9pt
 ほか:二段組み(間隔2.35㎜ ワードの標準設定のまま)
 フォント:タイトル「うつくし明朝体オールド」本文「MS明朝」

 和風の話だから絶対に和紙PP加工!と思い決めていた作品。
 ページが多めなので読みやすさを考慮して、本文はシンプルに「MS明朝」。タイトルには流れるようなひらがなが美しい「うつくし明朝体」を使用。余白や文字組みも読みやすいかつ文字がぎゅっと詰まって見えるようにしました。ルビがちょっと小さすぎたのが反省点です。
 透明な水が主体の話なので、本文用紙は白。水と青を視認性でも表現したくて、流水紋やミツカドが描いた水彩テクスチャを使用させてもらいました。(グレーで入れたので一部印刷に出ていないページがあったりするので、そこは要反省です)
 表紙の水感、裏表紙の水彩風桜がとても綺麗です。桜は主人公水央が守る、古清水という舞台の象徴的な花で、桜の花言葉を物語全体のテーマのように扱っていることもあり、表紙は桜に。自分で撮った枝垂れ桜の写真をトレースしてもらっています。他にも、色んな花を敷き詰めた百花繚乱案などがありました。
 少し暗めで、静かで淡々と物語が進んでいくので、その雰囲気に合わせて章扉はペン画を描いてもらいました。表紙と合わせて、硬派な雰囲気を伝えられたらと思っています。描いてほしい花の写真を、自分で撮ったものやロイヤリティーフリーの素材屋さんから探してきて、ミツカドに渡し、トレースしてもらいました。ペン画だけだと味気ないので、ここにも水彩テクスチャ。物語の中ではずっと水(時間、命、世代)が流れ続けているので、どのページにも流水紋が入っています。
 帯はテーマカラーの青に、和紙テクスチャを入れています。表紙の桜が綺麗なので、帯にも印刷されるようにしました。帯の下にテーマとなる文言をこっそり入れています。しおりは気に入ったペン画から四種を選びました。本の価格をできるだけ抑えたかったので、遊び紙は断念。完全版には入れます。


◆水のゆくえ鶯神楽
 B6判/46P/300円/印刷:株式会社ポプルス
 表紙:標準コート紙+マットPP加工
 本文:白上質70K
 遊び紙:なし
 余白:上15㎜下13㎜内11㎜外19㎜
 文字組み:文字数20字、行数19行、行間14pt、フォントサイズ8pt
 ほか:二段組み(間隔2.35㎜ ワードの標準設定のまま)
 フォント:タイトル「うつくし明朝体オールド」本文「MS明朝」

 前作と同シリーズということで、紙の手触り、印刷具合などを統一したかったので印刷屋さんは同じ場所に。今回は憧れのマットPP加工です。フォントや余白、文字組みなども前作と統一しています。
 今回のテーマは和ポップ。主役三人が事件を解決するという活劇風(?)というのもあって、全体的に明るい雰囲気にしようと思いました。前回の硬派なイメージと反対になるよう、使った枠やワンカットも和モダンなものにしています。色も反対色の赤。神社が舞台(→朱塗りのイメージ)&初春の花々が赤~ピンク系というのもあり、色は赤になりました。ウサギは物語の重要な要素なので、イラストレーターでミツカドに作ってもらいました。表紙に使った鳥居、梅、流水紋、雲、雪の輪などは、どれも作品に関係のある要素を詰め込んだ形となります。
 単品で読めるよう、人物紹介や用語解説のページも入れています。章扉にも、雰囲気づくりのため詩も載せました。
 帯は表紙の赤に合うようクリーム系。神社が舞台・初春→書いたのが年始→連想でおめでたいというふうになり、帯模様を宝尽くしにしました。


◆夕べには海へ
 A6判/56P/300円/印刷:ちょ古っ都製本工房
 表紙:アラベールスノーホワイト160kg
 本文:淡クリームキンマリ90K
 遊び紙:なし
 余白:上15㎜下13㎜内11㎜外19㎜
 文字組み:文字数33字、行数14行、行間16pt、フォントサイズ8pt
 フォント:タイトル「いろは角クラシック」本文「F910明朝W3-IPA」

 今回は「トマリギ亭」と同じファンタジー世界が舞台なので、表紙の紙、本文の紙色、デザイン枠でタイトルと中扉を飾る、を踏襲しました。
 表紙の印刷が薄めに出てしまっていてわかりにくいのですが、表紙の下の方にうっすら海の写真を入れています。表紙は、表が青い海と空、裏が夕空に見えるように写真と水彩テクスチャを合わせました。が、ちょっと薄すぎました……。
 SS集ということで、章扉はなしです。タイトルがあって、すぐ物語が始まるようにしています。一話一話を短めにして、主観的かつ断片的になるように書きました。一人称視点なのも主観性を出すためです。「夕べには海へ」というのは、全体を通して「わたし」が綴った旅の記録なのです。むしろ本全体が作中作みたいなものです。この旅の記録(本文)を綴った「わたし」は、このファンタジー世界に登場する人物のひとりなのです。
 タイトルはゴシック調ながらひらがなに和を感じさせる「いろは角クラシック」。明朝にすると表紙とあいまって透明感が出すぎるのと、表紙がシンプルなので文字に存在感を持たせようと思いこれに決めました。本文はひらがなが大きめで丸みと柔らかみのある明朝体。ひらがなが大きいので行間を多めに取っています。
 帯はシンプルに白にしたのですが、現在存在感を出すために作り直しています。朝焼けに染まったエメラルドの海と、夕焼けに染まった真っ赤な海を表現する予定です。


 元気が出なくて買った同人誌を読み漁っていたのですが、ふと自分の本の装丁を振り返って次に繋げたいと考え、まとめました。一応、自分の中では考えて作っているのです。
 現在帯を作り直す過程で自作を読み返していたのですが、細部までこだわって作った作品を、できるだけ多くの方の目に留めてもらいたい、という思いを強くしました。そして、まだやっていないことがたくさんあるな、と感じました。装丁を決めるのは、個人的に同人誌づくりの癒しだと思っているので、これからも細やかに悩み、本全体を通して作品づくりを続けたいです。
 そしてこの短い同人活動生活の中で、印刷屋さんを二ヶ所しか巡っていないッ!のです。表現の幅を広げるためにも、印刷屋さんについてもじっくり探して、選んでいきたいです。


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  1. 創作

進捗 :: 2018/08/01(Wed)

 真夏の雰囲気に合わせて夏の話を書ききっちゃおう作戦を7月中に決行していました。
 「水のゆくえ」の夏の話を一気に書きました!

 エピソード増やした回
 ・序~花菖蒲
 ・紫陽花
 ・蓮
 ・朝顔
 ・撫子

 新しく書いた回
 ・月見草(まだ書き途中。あと夏の話はこれだけ!)
 ・凌霄花
 ・百日草
 ・芙蓉

 初秋~秋のお話はこれからの季節にじっくり書いていきます!
 ・桔梗
 ・曼殊沙華
 ・金木犀
 ・菊
 夏に比べて話が少ない(笑)から、ちょっとまったりしつつ書いていく予定です。

 それにしても、ボリュームアップのおかげかページ数がとんでもないことになりそう。既に304P、文字数234466です。事務ページもあるので本編自体はもう少し少ないと思いますが、まだ半分いってないので、まだまだ増える予定。これ一冊にまとめきれるのだろうか。

 ミニ本は控えて少し太めの本を作っていく予定だったのですが、文フリにミニ本作るか迷っている……。
 文フリ京都に読み切り系の長編書けばいいかな。色々迷っています。

  1. 創作
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